hecolog
2017年6月12日(月)
先週末、名古屋にショート帰省。
本格的に仕事が始まっちゃう前に母と父に娘と遊んでもらいたくて、思い立って行ってきました。
保育所に迎えに行った娘はちょっと調子が悪いみたいで、
ゆるゆるうんちと、嘔吐していた様子。
ちょっと心配だったけれど、
実家の「北の部屋」と呼ばれている部屋は今の季節、とても気持ちのいい風が吹き込んでいて、
場所見知りもほとんどせず、ぐーすかと寝息を立ててよく眠ってくれた。
そのおかげか、娘の調子はすぐに回復。満面の笑みを振りまいて、接するすべての人の心を射抜いく。彼女は笑顔のスナイパーである。
常滑の千香子さんのアトリエにお邪魔した。
いつも以上に作品が焼きあがっていて「すごい量ですねぇ!」ときくと、
今年に入ってからずっと月に2つずつの個展を抱えているのだとか。
長年作家を続けていても、夜中に何度も「どうしよう」という不安な気持ちに駆られて起きてしまうという。
ユニークな表情をみせる作品からは考えられないような苦悩があるのだなぁと知る。
ラファの個展のオープニングパーティーにお邪魔してきた。
ラファも常滑の作家で、陶器だけにはとどまらず、布や木や鉄、なんでもキャンバスにしてしまうパワフルなスペインからきた作家さん。
ここのところ、ラファの作るカバンが大人気で、今回はじめて大争奪戦を目の当たりにしてあわあわした。
一個4マン5マンするカバンが数分、いや、数秒で目の前から消えて無くなるのです。
厳密にお話ししますと、例のごとく、オープニングには搬入が間に合わなかったラファが、30分ほど遅刻してギャラリーに到着。わたしはちょうどラファと一緒にギャラリーに入る形に。両手いっぱいに作品(カバン)を抱えていた。
オープンからずっとギャラリーにいたあふれんばかりのお客さんたちが、ラファ(というよりカバン)の到着を待っていて、ラファの手の中から離れた瞬間にあれよあれよと嫁入りしてしまったのである。
「ディスプレイもさせてもらえなかった」と苦笑するラファでした。
また別のギャラリーで漆の作家さんの展示をやっていると、千香子さんからお薦めされたので行ってきた。藤井さんという一風変わった漆作家さんの展示。
作家として食えなかった時代に靴の修理をされていたらしく、扱い慣れていた革というマテリアルで漆の器にしたものがあったりして、漆器というわたしの固定観念をぶっ壊される機会となった。
他にも丸太から手彫りで切り出した器や、皿という域をはるかに超えたデカさの大皿など、クレイジーとしか言いようの無い力強い作品たちに胸ぐらを掴まれた。
「世の中には素敵なものがありすぎて困っちゃう。」
千香子さんがわたしににこやかにおっしゃったお言葉そのものだった。
そんなユニークな作品浸りな名古屋帰省を終え、神奈川に帰ってくると、娘はズリバイができるようになっていた。
名古屋は“精神と時の部屋”だったのか。
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