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何もしていない日も、美術館に行くと何となく充実した気分になってしまう。
それでもいいのだ。何もしないより。

先週の11日、思い立ったように板橋区立美術館に行ってきた。

ゼミの先生が関わった、英一蝶の展覧会でした。
英一蝶については、先生に教えて頂くまでは全く知らなかったのですが、板橋の西高島平駅に付いた時に「この辺の美術館わかりますか?」っておばちゃんに話しかけられて、「わたしも行くんですー」って言ったら「一蝶が戻ってくるって言うから、これは行かなきゃって、埼玉からきたのよ」って言うから、それ程のファンがいる画家さんなのだと確認。
英一蝶。
生まれつき、絵の才能に恵まれた一蝶は狩野派に入る。にも関わらず、狩野派らしからぬ不真面目な技法で絵を描いた。綱吉の時代に生類哀れみの令により島流しにあった彼は、島で絵を描きながら、島で恋に落ちた女と子どももこさえて、江戸に帰ってくるのである。
なんだか凄まじい人生を歩んでいるはずなのに
彼の絵はいつも笑いの要素が含まれていて
見ている人の頬を緩める。
そんな型破りな一蝶に負けない先生の展示ポスターが力強くて
よくもこんな小さな美術館で、こんな斬新な企画をしたなぁと思っていた。
先生に話を伺うと、板橋区立美術館の館長さん自身が一蝶の研究者で今回の展示も自分で絵を集めたりして、想いの籠った展示会だったそう。
そして、結構なお年なのにいつも「やるなら、おもしろいことをしたい」という強い想いを持った方らしく、今回の先生にお仕事を依頼したのも、どこからか先生のことを知って、自ら尋ねてきたそうです。
英一蝶も、知れば知る程おもしろい画家です。
地位や名誉や貧富の差、すべてを笑い飛ばすような作品を見て、人間としての強さというものを感じました。
私が行った11日には、既に先生のディレクションした図録は完売。
授業で見せてもらって、すごくステキな本だったから欲しかった!
裏から入手してやる(今日先生にお願いしてみた。笑)
それにしても、板橋区は島流しかと思う程遠い美術館だった・・・
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