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昨日はちょうど3年間お世話になったバイトを卒業した。

店長が移動して、お店がガラッとかわったのは
今年の三月頭くらいだったかな。

前の店長は、私がデザインを専攻していて
就活中の会社から出される課題のこととか
授業の制作のこととか
中野から離れたところからバイトに通っていることとか
ちゃんと理解した上で、バイトを続けさせてくれていた。
中野に近いところに住んでいた大学一年の時、
大学のキャンパスが変わって
下北沢に引っ越すから辞めようと思うって言ったら
「辞めないで下さい」と引き止めてくれたのが店長だったから。
何かと私に関して甘く見てくれていたように思う。
それに応える為に、頼まれたことで、自分にできることなら
なんだって頑張れた。

だけど、新しい店長は、
前の店長と、あまり仲が良くないらしい事実が今日分かり
ちゃんと引き継ぎができていたのか
疑問に思うようになった。
新しい店長も一応、
就活組には週一でシフトに入ることを約束して続けさせてくれてはいたけど・・・

***

まだ10年という若い会社にとって、
初めて訪れた不況を
どう乗切ろうかと、会社も必死だそうで
コスト削減を必要以上に図ったり
新しい試みをしようとしたり
人件費削減が著しくなって
拘束時間が長い割りにお店がスローな日は休憩を長くとらされたりしている。

一週間ではついて行けない情報量の多さと
納得いかない政策
バイトを只の人件費としか見ていないシフトコントロールなど
本当に頭にくることが多くて
バイトに行く日が憂鬱で
インする30分以上前に行かないと理解しきれない業務連絡の多さに、
無駄な労力と、対応しきれない自分自身への苛立に頭を悩ませ
辞めたいって思うようになった。

***

不況対策と相乗効果で
この悲惨な状況を作り上げた一人の社員がいる。
楽しく仕事をしたい私たちアルバイトの
やる気をなくす発言を平気で言ったり
頭ごなしに怒ったり、暴言失言の多い社員の存在。
会社でも問題児として有名な社員で
次のステップは“店長”しかないのに、
クリア出来ない課題が山積みで
なかなか昇格できず、いろんな店をタライ回しにされてる。
という話を聞いた。あくまでも噂だが。
前の中野の店長が、最後の砦だと移動してきた彼女。
その砦の店長は、何かの手違いなのか
彼女が移動してきてから数ヶ月で、移動させられた。
新しい店長は新宿の忙しいと有名な店舗にずっといて
店の雰囲気どうこうより
売り上げとかの数字を追うタイプで
この中野でいかに業績をあげるかに焦点を絞り
躍起になっているように見えた。

「なんでこれが出来ないの」
「業務連絡に書いたんだけど」
「馴れ合いが多過ぎる」
「ここはサークルじゃなくて仕事場なんだ」
彼女がいうのはいつも正論。らしきこと。
正論を言うのは簡単で、確かにアルバイトはサークルじゃないけど
バイトが楽しく仕事できなかったら
お店の雰囲気は悪くなるだけだって、私は思う。
デザインも、ただ自分が楽しいだけじゃ、良い物は作れないけど
楽しくやらないと、本当に良い作品は生まれないのと同じで、
特に接客業で、店の8割がバイトで
ホスピタリティーがないと割に会わない時給で
ドリンクの質も店の雰囲気も
バイトによって違うことを覚悟でやってるんだったら
もっとアルバイトに思いやりとか、
楽しんでやってもらおうと思うのが
社員の仕事でもあるんじゃないのって思う。
そもそもうちのドリンクは値段も高くて
その値段のうちに、お店の雰囲気から得られる付加価値も入っているんだから
それができないなら
全員正社員でやればいい。
まぁ、それが無理だからバイトを使ってるのはわかるんだけどね。
店舗も増やし過ぎだと思う。
前の店長曰く、
まだ、今の状況だと、店舗数を増やした方が
利益が出るんだとか。
それによって、バイトの質が下がるのは承知なのか
ベリシモという、ほぼ全自動の機械を導入することによって
味の質を保とうとしているみたいだけど
確実にマルゾッコで、腕のいいバリスタがつくるドリンクより
遥かに美味しくない。
それは大学の友達も言っていた。
「味が落ちてる気がする」って
それは思うに気のせいじゃなくて、
作ってるバイトの対応の質の低さとかとかも相まって
美味しくないと感じさせているに違いない。
これじゃぁ、アメリカと同じ事体が起るのは
容易に想像できる。
サイレンのマークも
一時の効果を失っているように思えて哀しい

今まで社員さんにそんな押し付けがましいことを思ったことなかった。
むしろ、なかなか休憩が取れない社員さんの身を気遣って
バイトが「休憩ちゃんととって下さい!その間頑張るので、お店は任せて下さい!」と
励ましあえるお店だった。
自然にその環境を作り上げることができる社員さんや時間帯責任者が
お店にいてくれたからなんだっておもう。

言葉より行動で示してくれた店長
ほんわかした雰囲気で和ましてくれたナカム
妖精のみうぴー
誰よりも気付いて誰よりも働いた梅本さん
独自の接客スタイルでお店をあたためてくれた梶野さん
みんなのお兄ちゃんだったつっきーさん
バイトを「社員よりできる子ばっかだ」と褒めてくれたスーさん
お母さんのように成長を見守ってくれたカモシさん
年も近くて大好きだった頑張り屋のあすこさん

頼れる見方はどんどん中野を離れていった。

そんな不満で爆発しそうな私を支えてくれたのは
同期に入ったバイトの仲間だった。
やっぱり同じ不満を抱えてて
でもうちらに出来ることは、少しでもバイトの後輩たちと
楽しいお店を作っていくことだって
今まで以上に集まることも多くなって
結束も堅くなってた。

だけど

***

辞める三週間前くらいに
問題の社員の方に、
話をして、もしかしたら私の言ってることも理解してもらえないかと
淡い期待をしながら
業務連絡として決定した新しい事項についての腑に落ちない点を
「私は会社のこういう会社の試みに胸を打たれて実行してきました。
でも今度の政策はそれに反するように思うんです。
よく考えたんですけど、やっぱり理解できません」
と意見してみたら
「よく考えなくていいから」
「今の状況わかってる?」
と、取り合ってもくれず、更に、
私の業務連絡のノートの使い方について指摘。
そのことについて、みんなはどう思っているのか
聞きたいと思って業連に書いた言葉は
上から紙をかぶされ、
違うノートに、その社員の手によって書き直された。

本当に人としてどうなのって思う。
バイトなんて献言ないのよ、ってこと?

***

「まぁここは、部活みたいなもんだから!」
って迎え入れてくれた三年前の中野が恋しいよ。
みんなで楽しくて
毎日笑いが絶えなくて
それなりにルーズで汚い店だったけど
お客さんとの距離も近くて
常連さんの多いお店だった。

もう、そんな中野は返ってこない

そう思ってから辞めるのは早かった。
店長には、就活と卒制が被って、これからも週一以上は働けないから
めまぐるしく変わる情報について行けない
ということを理由に辞めると告げた。
その理由も本当だけど
それだけじゃないことも、店長はうすうすは分かっているはず。
新しい店長は、悪い人ではないことは分かってる。
だけど、
急に変えようとしすぎたよ。
ずっと中野を愛してきたバイトの気持ちも
少しは考えて欲しかった。

***

辞めることは、mixiと、パートナーノートに一週間前に書いた。
そして昨日
バイトラストの日。
バトルした社員の人に不幸があったらしく
当日入っている予定だった彼女は欠場。
代打で入ってくれたパートナーたちと
中野でずっと働いてる人がシフトコントローラーで
すごく心落ち着くメンバーで働けた。
辞めることを、同期のマナたちが
昔一緒に働いた人たちに連絡してくれたみたいで
たくさんの人が会いに来てくれた。
その日シフトに入ってない仲間も、大学の友達も来てくれた。

ナカムさん
梅本さん
シンペーさん
あいぼん
ひさまつ
ともこ
とっつー
今さん
ふぁんさん
けんさん
あすこさん
しゅんくん
どいちゃん
あやめ
仁さん

メールをくれた
みうぴー
つっきーさん

みんな、ありがとう
こんなにもいっぱい卒業を祝ってくれる人がいた。
わざわざ中野まで来てくれた。
私なんかの為に会いに来てくれた。
こんな経験したことないや。
いつも祝う側だったから
こんなにも嬉しいものだと思わなかった。
どう喜びを表していいのかも分かんなかった。

中野のスタバで働けたこと
心から嬉しく思った。
辞めるのが惜しくなったよ。

来週はまた一人同期のマナが辞めることにしたって。

同期のあいぼんと、久松には酷なことをしたと思ってる。
だけど、二人とも頑張るって。
もう、意地だって。笑
ともこや金ちゃん、頼れる後輩たちも
この逆境を乗切ったら成長できると思うって。
たくましい言葉を聞けて嬉しかった。
そして、すこし自分が不甲斐ないって思った。

だから辞めたことを後悔しないように
デザインに全力でぶつからなきゃって思う。
林さんの言った
崖のふちギリギリを歩かなきゃ。
でも、そんな怖いこと、へたれな私にできるのかな・・・

そんなときは、中野のみんなに会いに行こう。
美味しいドリンクのんで、元気もらお。
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あたしが中野を卒業してから、いろいろなことが変わっていくのを、きっとほんの少しだけ現役パートナーと近いところから見ていたと勝手に思っていてね。それは、やっかちんがここにつづった思いに似たものが、ヒロノづたいにほんの少しだけ、あたしにさえ伝わっていたのでしょう。

あたしがやっかちんと一緒に働いていたころの中野を、あたしも今も愛しています。
あそこで出会った人たちは、ほんとうに宝ものです。やっかちんも、もちろんあたしの生涯の宝ものです。

だから、最後の日に行けなくてとても残念だったけど、
最後の日に、やっかちんが気持ちよく卒業できたこと、
自分のことのようにうれしくなりました。

遅くなったけど、卒業、おめでとう。
デザイナーやっかと、
いっしょに仕事が出来たらステキと密かに思っているよ。笑

がんばってね!!
Posted by りっか at 2009.05.15 22:03
Edit
感動
りっかさん(;;)
今日は直接お話できてうれしかったです。
でも今日、ヒロノさんのお話聞いて、「店長の方針は会社の方針」と割り切って仕事ができなかったことに反省もしました。
もっと、感情的にならずに動くことも学ばなければとも思いました。
これから就職してから、更に腑に落ちない理不尽なことがたくさんあるんだろうなと、今日のりっかさんのお話を聞いて思ったので
社会の為に働く事の苦痛や、それに伴う喜びも、人として成長する糧に変える術を身につけたいと思いました。
「まだ8時だ!もうご飯も食べた!お酒も飲んだ!幸せっっ!」
って無邪気にはしゃいだりっかさんを
心底可愛いなって思いました。
楽しい時間でした。
わたしもカガヤク女性になるぞ!!!

今日りっかさんに会えて嬉しかったです。

就活終ったら、また語らいましょう。
今度はデザインの話でも^^
本当に、お仕事で関われたら、そんな楽しい事ないですよね!

がんばります!
Posted by yacca at 2009.05.16 22:14
Edit
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